宗岡です。こんにちは。
今回はレビューを書いてみたいと思います。
記念すべきレビュー第一回目はきゃっとろーかすさんの作品「永遠が刻む記憶のカケラ」で
行きたいと思います。
昨年末、同人祭である冬コミ3日目にて出展をされていた作品を今回レビューしていきたいと思います。
※ここからの記事は宗岡個人の考えです。いわゆる作品の作り手が他の作品をレビューすることに
抵抗のある方、もしくはまっさらな状態でプレイしたい方はこれ以上記事を読むことはオススメできません。
※旧ブログの記事になります
僕のレビューなんて見ないで、きゃっとろーかすさんのサイトから
体験版をダウンロードしてプレイした方が有意義です。
きゃっとろーかすさんのサイトにて公開している以上の情報を
ここで書くことに抵抗を僕は感じてしまいます。
しかしある程度、説明をしなければレビューは書けない…
そんな訳で作品における幅広い演出的な部分を中心にレビューより
「考察」に重きをおいた書き方をしたいと思います。
まずは最低限の作品知識から…
主人公である藤堂和真は高校二年生。気の合う仲間たちに囲まれて
学生生活を楽しんでいた。
そこに現れた「自称死神かつ婚約者」を名乗る少女が現れて…
といった、現代を舞台に多少のファンタジー要素を盛り込んだ作品に
なっています。また作品全体のゆったりとした雰囲気、全年齢を対象
に作られた物語は「読み物」として楽しさが強いと感じます。
ここらから考察を行なっていきたいと思います。
僕達の作品「魔王を護らKnight」と同じくNスクリプトを
使用している点は非常に考察のし甲斐がありますね。
①立ち絵に関して
画面表示における最大数を1名と限定しています
これは声優が入っていない作品もしくはキャラクターが複数人存在
しているゲームにおいて非常に効果的な手法といえそうです。
単純に「誰が話しているのか」がわかりやすい。
製作者にとってキャラクターは短くて数ヶ月、下手をすれば数年の
長さで関わるものです。
それゆえに、誰がどんなキャラクターなのかを完璧に理解している
状態に意図をせずになってしまいます。
しかし初見のユーザーにとっては、それはわかりにくい。
そういった意味において最大数を1名にしている点のメリットは
大きいものと予想できます。
あと、キャラクターを全面に出せるという点でも魅力的でしょう。
キャラクターの表情変化(心の変化)をわかりやすく演出する上では
1名を大きく出すことに大きな意味があると思います。
多少内容的な話ですが、キャラクターの心理描写がわかりやすかった
という点において1名表示は大きく影響しているように感じます。
もちろん文章的な要素もありますが「視覚的」わかりやすさは
アドベンチャーゲームにおいて重要と考えます。
②空間を限定化する
基本的に使用している背景は大きく
・自宅関連
・学校関連
・その他街周辺
この3つに分類が可能です。何かを描く上で描く範囲を限定化する
という行為は非常に意味を持ちます。
特におそらくは意図的に物語の中で問題が発生する(表面化する)
のは主に学園内であり、その問題の解決も学園内で行なわれます。
これはユーザーにとって「学園」は何かが起こる場所であると
認識をさせる行為につながります。
そうなると本来単発で終わるイベントにも何か大きなイベントに
繋がる「何か」があるのではないか?そういった期待感が生まれ
いわゆる「ダレる」ことを回避出来る気がします。
また不意打ちで発生する自宅などでのイベントに思わず「やられた」
と思ってしまうのです。
僕は料理が出来ない時も好きで…話がそれましたね。
長々と説明をしてきましたが何が言いたいのか。それは作品が
非常に読みやすく作られているということです。
そして読みやすさは自然に生まれるものではなく、意図的に
意識的に作られるものです。
HPから体験版がプレイ出来るということなので是非、この読みやすさを味わってみてはいかがでしょうか?
では、今回はこの辺で!