前回ゲームエンジン(スクリプトエンジン)に関しての説明を行いました。ゲームエンジンはアドベンチャーゲームを構成する要素の中でも特殊な部類に入ります。そのため、これから紹介を行う要素とはわけて説明を行いました。ここからは、ゲームエンジン以外のアドベンチャーゲームを構成する要素の集め方を説明していきます。
イラストに関わらず、ゲーム内で使う要素の集め方は大別すると3つです。
- 自分たちで用意する
- 誰かに作成してもらう
- 諦める
自分たちで用意する
これは非常にわかりやすいと思います。自分たちの製作チームにイラストが描ける人、シナリオが書ける人、スクリプトが打てる人が入ればそれで解決です。そういう意味ではメンバーを増やすことによって解決するという選択肢もあるということです。
誰かに作成してもらう
外部の人に依頼する場合やすでに誰かが作成をしたものを使うパターンです。前者の場合は無償・有償を検討した上で依頼というかたちになります。後者の場合はすでに作成されているものを利用するので「利用規約」などを注意して使うことになります。
諦める
諦めるというと聞こえが悪いですが、そもそも必要としない場合があります。例えば声優を使わない場合は「ボイスが不必要」となります。このように作品の性質上不要なものをカットする行為は重要です。もしくは本当は欲しいけど、代用がきく場合なども諦めるポイントです。
作品内容を検討しようで触れましたが、本当に作品を構成する上で不可欠なものなのかをよく検討して「諦めるのか・用意するのか」を見定めましょう。
次回からは今回挙げた3つ方法と照らし合わせながら各要素の集め方を説明していきます。まずはアドベンチャーゲームを構成する上で重要な位置にいる「シナリオ」から説明をしていきます。